外張り断熱工法(木造)
外張り断熱工法は、省エネ・健康・快適・長寿命を追及した工法です。
○断熱材が柱・梁の外側にあるため、断熱材が切れ目なく連続し、安定した高い断熱性・気密性が実現できます。
○内部結露を防止するので、木材の耐久性を維持できます。
○高い気密性能と換気システムの採用で計画換気を実現、シックハウス対策に有効です。
○平成25年省エネルギー基準の1次エネルギー消費量削減に貢献。
住まいを柱の外側からすっぽりと全体を包んで断熱するのが外張り断熱工法です。
※ドライビットボード(EPS)を樹脂モルタルを用いて直接木造下地にはりつける事はできません。
必ずバックストップNT(透湿性耐水塗料)を鏝もしくはローラーで塗ることが必要です。
アウサレーション(木造下地)施工の流れ
①木造下地設置(下地:大建工業ダイライトDS)
②ダイライト板間、水切り部およびサッシ周囲にフラッシングテープ(ブチルテープ)+グリットテープ
雨濡れ厳禁 4℃以上、24時間以上の養生
③外壁下地全体にバックストップNT(耐水塗料)塗布
④開口周囲・端部はバックラップ用メッシュを先行貼りし、ドライビットボード(EPS断熱材)裏面に樹脂モルタルで塗りつけて、外壁面全体にドライビットボードを直接はりつける。
雨濡れ厳禁 4℃以上、24時間以上の養生
⑤ドライビットボードを躯体にはった後、先行したバックラップ用メッシュでボード小口面を巻き込み樹脂モルタルで塗りつける。ボード表面をグラスファイバーメッシュを樹脂モルタルで伏せ込み、ベースコー下地を形成する。
⑥下地ベースコート完全乾燥後、フィニッシュコートを施工する。完成
アウサレーションの性能
工法自体が軽量で柔軟なことから地震や台風に強く、万一の火災時にも断熱材の溶融滴下や上階への燃え上がりを防ぎ、高い防火性能を保持しています(国土交通大臣認定防火構造(30分))。また、日本では対象とらない項目(付着特性・耐凍害性・構造強度・耐塩害性・透湿性・耐候性・耐水性等)に合格していますので、安心して暮らせます。
防火構造認定(30分)
PC030BE-0203
水系アクリル系樹脂塗/ガラス繊維メッシュ・ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板・火山性ガラス質複層版表張/石膏ボード
裏張/木造軸組造外壁
※ドライビットボード(EPS)はあくまで可燃物であることに留意し、保管や施工時を含めて火気には十分注意してください。
住宅用瑕疵担保履行法
新築住宅を引き渡す施工業者が指定保険法人の住宅瑕疵担保責任保険の加入において、アウサレーション工法を木造外壁等に使用する場合、「設計施工基準」に準じた仕様が求められます。これらの仕様についてアウサレーション工法は指定保険法人から設計施工基準第3条に係る確認書(3条確認)を受けています。
住宅瑕疵担保責任保険の対象となる適用範囲・部位は、木造外壁(スチールハウス含む)及び、鉄骨造外壁(ALCパネル含む)外張り断熱工法です。
基礎断熱防蟻断熱材「ターマイトバリアフォーム」
基礎部の外側または内側に防蟻処理断熱材「ターマイトバリアフォーム」を施工します。床下の断熱・気密性を向上し、温・湿環境も安定することで結露の発生も防ぎ、高い防蟻性能が期待できます。
ターマイトバリアフォーム(製造金山化成株式会社)
EPS(発泡スチロール)断熱材の内部に防蟻剤を浸透させています。断熱材自体を長期間シロアリによる食害から守ります。
新築の施工事例
湿式の自由なデザイン性を活かすことで、住宅をはじめ、福祉施設など様々な建築物でご採用いただいています。